宋代だと言われる 「歴史・北宋・中国」

科挙が真の意味で効力を発揮しだしたのは宋代だと言われる。

唐では科挙を通過した者の地位は概して貴族層が恩蔭によって得られる地位よりも低く、また科挙に合格していざ任官しようとしても官僚の任官・昇進を司る尚書吏部は貴族層の支配する部署であり、科挙合格者は昇進においても不利になることが多かった。

しかし宋代になって既存の貴族層が没落していたため、そのような事は無くなった。

宋代における科挙の主な変更点としては、まず殿試を行い始めた事である。

それまでは地方での第一次試験である解試、中央での第二次試験である会試の二種類があり、更にその上に皇帝の目の前で行われる殿試を作ったのである。

当初は殿試により落第する者もあったが、後には落第する者は基本的に無くなる。

また唐までは主に詩賦が重視されてこれが進士科とされていたが、王安石により進士科は経書の解釈とそれの現実政治への実践の論策を問うようになり、それ以外の科は全て廃止された。

これ以降は進士が科挙通過の別名となった。
update:2010年03月09日