公家故実(有職故実)・知識・知恵

平安時代の中期から、先例を伝える知識の体系化が進み、小野宮流、九条流の2つの流派が生まれた。
遅れて小一条流が発生し、のちに九条流から御堂流が成立した。
院政期には源師頼を祖とする土御門流(村上源氏系)と源有仁を祖として縁戚の徳大寺実定・三条実房が完成させた花園流(閑院流系)もあったとされている。後に有職故実を司る徳大寺家(九条流)、大炊御門家(御堂流)が出た。

有職故実に関する原点は官製の儀式書に由来を求めることが出来るが、後に貴族は自己の日記に有職故実を書き残し、子孫が代々の日記を集成して有職故実書を編纂するようになった。
有職故実書の中でも、源高明の『西宮記』、藤原公任の『北山抄』、大江匡房の『江家次第』の三書は「後世の亀鑑」と仰がれ別格扱いであった。
室町時代の一条兼良はこの三書を、『西宮記』は古礼、『北山抄』は一条天皇の時代以降の儀式、『江家次第』は後三条天皇の時代以後の儀式と記している。
update:2009年10月04日